読み終わった。
数日前にデジタル版で読み終わった本。
柳美里さんの「貧乏の神様」。
柳美里さんの本は何冊か読んだことがあるけれど、今回、選んだのは何と言っても、タイトルに目を惹かれたから。
「作家」という職業には心底、あこがれる。
自分の頭の中にある言葉を書きだして、人を感動させる。
五万といる、世の中の作家の中でも名前が知れている作家の方たちはほんの一握りだろう。
柳美里さんはその一人で、一般人とはかけ離れた、優雅な生活を送っているかと思いきや、料金未払いで電気を止められ、飼っている猫の病気の治療費も支払えず、息子の塾代も払えず、といった赤裸々なお金にまつわる日常をつまびらかに公開している。
それから数年にわたって原稿料を払ってもらえなかった編集者とのメールのやりとりなども、時系列で公開。
柳美里さんが在日韓国人だと言う事は世間に知れていることだけれど、私が本場韓国人にたまに感じる、心の奥底から噴き出してくるマグマのような「恨」。
さらりと流れるのとは対照的な、ドロリとした、暗闇の深みまでどこまでも突き詰めて追いつめるというような。
が、それがなぜか、読み終わると爽快に感じる。
その爽快さも、私が今まで出会ってきた韓国人にたまに感じるもの。
以前に読んだ「命」という本もおもしろかった。
家族のことを、ここまで赤裸々に書いていいのかなと、読んでいるこっちが心配になるほど、家族の誰かの発言や感情の動き。
「貧乏の神様」の中では、編集者から「(原稿料支払いにまつ…


