映画とフェミニズムと老害

昨日、暑い中、一人で映画を観に。 見たかったのはこの映画。 地味な独立映画。 ビニールハウス。 ザッとあらすじを読み、「暗い映画」なのだなと言う事を確認。 主演は、スカイキャッスルでカリスマ「入試コーディネーター」だったキム・ソヒョン。 恐ろしいホラー映画だったけれど、私が好きな独立映画の独特な雰囲気を楽しんだ。 登場人物にそれぞれの、鬼気迫る迫力があり、生身の人間の心の底をうまく表している。 それにしても、どこまでも暗く、最後まで希望が見えないまま、終わる映画。 ここまで暗い、どん底に落ちていくような映画も久しぶりに見たな。 観終わった後、Gから「映画はどうだった?」と。 はい。 それでも、先日観た、バービーよりはワタシ好み 「バービー」が大人気だそうですね。 これっぽっちも観ようと思ったことがなかったのに、Gの周りからは「だまされたと思って見て」「思った以上に内容の深い映画」と言う感想がちらほら。 それで先週、実は「バービー」をGと一緒に観に行ったんですね。 私ならともかく、50過ぎの中年のおっさんがバービーって。 まぁ、予想以上には、意味のある映画だったとは思う。 予想と言う期待値はかなり低かったから、それに比べると、楽しく見れた映画、と言う意味で。 ここ数年のフェミニズムに合致する、強い女性をバービーの世界を通じて描いた映画。 男性が観たら若干、「ムッとする」部分があるのではないかと思うが。特に中年…

続きを読む

悲しみの三角形

それほど期待しないで観始めた映画が結果的に心に残る、グイグイ引き寄せられる映画だと分かった時のうれしさ。 それを実感した映画。 豪華クルーズに参加したインフルエンサーと、その彼氏である「モデルの卵」。 この若いカップルはインスタでマーケティングを行うという条件での「協賛」。つまりタダで乗船。 周りは当然、豪華クルーズと言うぐらいだから富豪やセレブたちに囲まれている。 その船が転覆し、乗客のうちの8人が無人島にたどり着く。 食べ物も足りなく、カネや宝石は何の意味もなさないこの島で「富」と、「権力」を軸にしたピラミッド型の人間関係が無人島でガラガラと崩れていく。 そう。タイトルの一部にある三角形は、このピラミッドのこと。多分ね。 人間の本性と、言葉に出して言うと卑しい人間だと思われそうで言えないけれど、それでも誰の心の中にもひっかかっていること、そんな矛盾や違和感を表現している、ブラックコメディ的な面白さで、「わかるわかる!」とひざを打ちたくなったり、映画館で映画を観ながら笑いをこらえられなくて吹き出したのは久しぶり。 今年観た映画の中で、ワタシ的スコアとしてはかなり上位に入る傑作。 人気ブログランキング

続きを読む

3日間通った場所①

大雨、大荒れの三連休だった先週末。 何をしていたかと言えば、映画を観に。 計画していたわけではないけれど、結果的に3日間、雨の中、同じ映画館に足繫く通ったことになる。 まず一日目は「ドリーム」という、封切したばかりの韓国の娯楽映画最新作。 (日本語の解説はこちら参照) 梨泰院クラスで有名になったパクソジュンと、アイユーの共演。 コメディチックで軽く見ることができる、ザ・韓国娯楽映画。 楽しく明るい気分になれる、雨の祭日に観るにはぴったりの映画。 そして二日目は、前日の明るいコメディとはガラリと変わり。 Riceboy Sleepsという、どちらと言えば地味な、独立映画。 小さいころに母親と二人でカナダへ移民として渡った、この映画の監督の自伝的な映画。 1990年代に、小学校低学年だった子供と、その母親の話。 幼いころにカナダに移り住み、韓国のルーツを忘れたかのように見える子供が、初めて韓国の、すでに亡くなった父親の家族と出会う事で、自身のルーツを知り、そこにも「家族」がいることに気づく、というような内容。 1990年代に、多種多様な人種が住む小さな島で生まれてアメリカの教育を受けて育った、うちの息子たちとリンクする部分もあるし、在日コリアンとして生まれ育って、意図したわけではないけれど結果的に両親の故郷でもある釜山で暮している私自身とも、何となく被る部分もあり。 思う事は多々、あった。 そのうちの一つが、「その国の言葉を話す」と…

続きを読む

映画館で。

小雨が降っていて、どんよりとした土曜日。 特に予定もない。 映画でも、と思い、検索してみると。 アントマン&ワスプ-クアントマニアが、絶賛上映中。 タイトルからして訳がわからない。 Gの大好きな、マーベルのSF映画。 やることもないし。 一緒に観に行く。 聞くまでの程のこともないと思いつつどんな映画かとGに聞くと、「胸をタップするとアリに変身し、またタップすると等身大の人間に戻る」アントマンが主人公だと。 ええー。すごいねー。感動的だねー。(棒読み) SF映画はたまに一緒に観に行くけれど、ココだけの話、私は映画が始まる前から昼寝タイムのつもりで。 計ったことはないけれど、少なくとも映画上映中の30分ぐらいは寝ているんじゃないだろうか。 観終わると、興奮気味のGの話し相手になり、「へぇ~前作よりもっと良い出来だったんだぁ、進化してるんだね、マーベルも。」「前作に出ていたあの悪者がまだ生きていて、今回にも特別出演!そういうつながりがあるのね。」 と、相槌は、打つ。 今回の「アントマン」のストーリーは、想像よりはおもしろかった。 眠りに落ちていた時間も、15分程度?じゃないだろうか。 SF映画の良いところは、途中でストーリーを追えなくなっても、どうってことないとこ。 最後は、お決まりのハッピーエンド。 正義は勝って、悪者は負ける。 おもしろかったー。素晴らしい映画だった! そんなふうな、平和な土曜…

続きを読む

80歳のバイリンガル

3週間の予定で釜山滞在中の母と、映画を観に出かけてきた。 私が日ごろからよく映画を観にぶらりと出かけている「映画の殿堂」へ。 私は朝と午後にバイトがあるので、その中間の時間で映画を観終わって帰ってこなければならない。 面白そうで、尚且つその中間の時間帯で、ということで、何となく見つかった映画。 面白いかな。そうでもないかな。 まぁ気晴らし程度に、ね。 と、そんな感じで観に行った映画がコレ。 30席程度の小さな上映館。 映画の殿堂の別館、それも地下にあり、私は個人的に大好きな映画館。 気晴らしになれば、と言う気持ちで軽く見に行った映画だったけれど、予想をはるかに上回る、すばらしい映画だった。 観終わった後も余韻の残る映画だなと私も思ったけれど、母(80歳)は、上映が終わって館内が明るくなり、観ていた人が皆、ぞろぞろと出て行っている時にも、「涙が止まらないどーしよー」と、ちょっと一休みしなければいけないほどだった。 30歳間近の、若いカップルが主人公。 つつましくも、二人で結婚を視野に仲良く同棲しながら暮らしているところに突然、知らされた母親の借金。 息子であるこの映画の主人公に返済の義務がのしかかる。 堅実に警察官になるために、公務員試験の準備をしていて、彼女もそのサポートをしていたはずなのに、その借金のせいですべてが狂い始める。 現実にも充分、こんなふうに暮らす若い人が今の韓国にたくさんいるのだろうなと思った。 こんなはずではないのに…

続きを読む

ワケが分からない映画

あーもう、わけがわからない。 特に観たいと思ったわけじゃないけど、何となく。 アジア系の女優。 口コミには、「ファンタジーとSFの要素も混じってて、クレイジーなストーリーなのに、終わりには涙がほろりと出る不思議な映画!!」 SFが好きなGに、この映画、見たい?と聞くと、「実は僕、その映画、観たいと思ってた」と言うではないか。 アメリカ国内の複数の映画評サイトで注目作として取り上げられているらしい。 それなら、と。 ちょうど土曜日の昼前に上映しているし。 二人分のチケットを予約し、映画館へ。 始まったと同時に、「ちっ。」と小さく舌打ちしたい気分。 冒頭から中国語で始まるのだ。 これは、Gと一緒に映画を観に行って、何度かあった「失敗」。 ネットでしっかりと映画の情報を事前にチェックしている。 映画の紹介で「言語」は「英語」となっている。 中国系の女優だから、中国語じゃないよね?英語以外は、ダメなのだ。 念のため、予告編の動画もチェックし、映画が「英語」で進行していることを確認。 今回も、そんな風にチェックして予約して見に行ったにもかかわらず、映画は中国語で始まった。ちっ。 もちろん、字幕は出るけれど、それは韓国語。 Gはさっぱり理解できないのである。 (中国語は)ほんの一部だろうと希望的観測で、「早く英語に切り替わらないかな」と、私は字幕を読めばいいのだけれど、隣りで何が何だか理解できていないだろうアメリカ人が気になり、オチオチ観て…

続きを読む