ソウルの次は花火
息子と楽しい時間をソウルで過ごし、翌日には釜山に戻った。
その日は折しも、釜山花火大会の当日。
私が釜山に着くのは午後6時。
釜山駅から海雲台の自宅まで帰りつくには、花火がドカンドカンと打ち上げられる光安(クァンアン)大橋を渡ることになるのだけれど。
道はすごいことになっているのかな。
タクシーで渋滞に巻き込まれるよりは、路線バスで帰るか。
それとも乗り換えが面倒だけれど、地下鉄?
どーしよっかなー、と考えているところに、空車のタクシーが通りかかり、思わず手を挙げて飛び乗った。
目的地、私が住むアパート名を告げて、ご存知ですか?と聞くと、運転手さんが言う。
知ってます、そのアパート。
行くには行きますけどねお客さん。
今、ほらあれ。道が。
はい、知ってます。花火大会ですよね。
そうそう。花火大会で大変なことになってて。まぁ行くには行きますよ。
でもなぁ、大変なことになってるはずなんだよなぁ。
私は、この会話の間にケータイでカカオマップを開いてみる。
あれ。でも運転手さん。
今、マップを見たら、渋滞(赤)とは出てなくて、まぁちょっと渋滞気味(黄色)だけども、いけそうですけどね。
え?ほんとに?そうかぁ、それじゃまぁ、行ってみますか。
蓋を開けてみれば、道はスイスイ。
普段よりもっと空いているんじゃないかと言うぐらい、気持ちよく進む。
その代わりに。
クァンアン大橋を通り過ぎた頃に気づいた。
反対方面から、今私が…





