使い捨てカップを返す



インスタで見つけたニュース。
BBCニュースの韓国版。

韓国では今年の6月から、カフェで飲み物を買うときに使い捨てのカップの分の「保証金」を払うシステムに変わるという。
後から、そのカップを店舗に「返却」すると、そのカップに表示されたバーコードを店側が読み取って200ウォン-500ウォンの「保証金」が口座に振り込まれるシステムなのだそうだ。

日ごろから、プラスティックのカップや容器は、恐ろしい程に日常に浸透しているなと感じてはいる。
マートでトマトを買う時とか。
配達でたった二人分の夕食を頼むと、食べた後のプラスティック容器は山のようにたまる。
最近、我が家の近くで増えている「お総菜屋さん」でたまに出来合いのおいしいおかずを買ったりすると、おかずごとに分けられた小ぶりのプラスチックケースが残る。

そんな風にどんどん増えていくプラスチック容器。
ココロがチクリと痛むのは事実だけれど、だからといってそれを家に溜めて取っておくのはイヤな性分で。

だから出来合いのおかずを買って帰ろうかなと思ってもそのあとのプラスチックを考えて、「やっぱりやめよう」と思う事も多々、ある。

カフェでは、店内の飲食で使い捨てカップで提供すると(店側に)罰金が課せられるという時期も一時あったけれど、コロナの勢いで、衛生面を考えてからか、今ではマグカップよりも使い捨てが多く使われているようだ。
私はできるだけ、マグカップでもらうようにしている。

自分用のタンブラーを持ち込んで、そこにコーヒーを入れてもらおうかと思ったこともあったけれど、それも何となくコロナとか衛生面から、タンブラーを差し出すのも店の人に嫌がられるんじゃないかと思ったり。

「保証金」制度は、プラスチックの消費を少なくするという意味で、どのぐらいの効果があるのかな。
何でもそうだけれど、最初は面倒だと感じて受け入れられないかもしれない。
が、韓国アルアルで、何かの拍子で勢いがつけばドドッと新しい制度が浸透するような気もする。そうなればいいですね。

ちなみに、カップの返還は同じ店舗でなくても良いらしく、スタバで買ったコーヒーの容器をコーヒービーンの店舗に返却しても良いそうだ。
その分が口座に自動で返金されると言う事は、この保証金制度でもまた、口座と紐づけるためのアプリなどが利用されるだろうから、ワクチン接種確認のQRコードなどと同様、さらにケータイですべてが回ることになりそうですね。




実際にこのシステムが始まるのかどうかはさておき。
上の記事で、もう一つ、目をとめたのがここ部分。

일회용 컵에 보증금을 '법으로' 매기는 제도는 세계에서 처음으로 실시되는 것이다.

(使い捨てのカップに保証金を「法律」で定めるのは世界でも初の試み)

韓国は「業界初」「世界で初めて」「業界ナンバーワン」・・・。そういうのが消費者にインパクトがあるようで。
誰よりも早く。誰よりも上手に。「一番」でないと意味がないような、そんな精神世界のようなものがとても深く浸透している気がする。

それで思い出したこと。
私は以前、Google Japanのアウトソーシング(下請け)で仕事をしていたことがある。
Googleにオンライン広告を出したい、様々な企業から申し込まれるバナー広告を審査する部署だった。
オフィスは東京にあったけれど、その部署では日本向けはもちろん、韓国と中国、アメリカ向けのオンライン広告の審査もしていた。
当然、その審査のほとんどはシステムが自動でやっているのだけれど、システムで見落としていたり、システムの誤りで再審査となったものなどを目視で確認する部署だった。

Googleのオンライン広告には厳しい審査基準があって、それはどの国向けの広告でも共通なのだけれど、それ以外に、各国ごとに、それぞれの基準があった。
韓国向けの広告だけに設けられていた基準の一つ。
「『一位』『最高』という文言を含めてはいけない」というもの。
他の国向けの広告にそういうルールはなかった。唯一、韓国向けだけ。(のちにアメリカ向けにも追加された)
それはなぜかというと、さっき書いた通り、その文言が濫用され過ぎているから。
韓国の広告で圧倒的に多かったのは、学習塾関連の広告。

「業界で最高レベルの講師陣」「業界で人気一位と認定!」「国内No.1の数学講師!」など。

そういう文言が広告に含まれていると、どんなに小さな文字でも「不承認」として、修正されるまで広告が表示されないというワケ。
それでもその文言を使いたがる、「ウチはほんとに1位だから。証拠もあるから。」という企業もあり、そのルールは「『一位』『最高』と謳う場合は、それを裏付けるものをホームページに記載すること」と言うものに、途中から変更された。

どんなことをしてでも「一位」と謳いたい企業は、さっそくホームページに何かの証明書の画像を貼り付ける。
そこまで面倒なことをして「一位」を含めたがるのは、やっぱり韓国の消費者には「一位」に絶大なインパクトがあるのだろう。

一位たる「証拠」が確認されると、「ルールに従っている」とみなされて承認され、晴れて広告がオンライン上に表示されるという仕組みだった。

中には、無理矢理、自社で作り上げたような「●●協会認定1位」という、思わず笑ってしまう表彰状や、目視するには小さすぎて読めないような、小さな紙の画像を貼り付けて「業界第一位!」と謳っていたのもあった。
「証明書類の字が小さすぎて読めない」と言う理由で不承認としたこともあった。うふふ。ちょっとした意地悪。

話はそれた。
「カフェの保証金制度を法律で定める」という試み。
うまくいけばいいですね。
何せ、世界で初めて。1位。


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