タクシーでクァンミョン駅へ

この記事は7月2日から10日までの旅の記録です。政府や航空会社の感染症への対応などは現在と異なる場合もあり得ることをご理解ください

タクシーはすべて、消毒済みという紙が貼られた、「コロナ専用車」ともいうようなタクシーらしい。
タクシーの運転手さんが空港係員と一緒に立って、それぞれの運転手に客を一人(または一組)ずつあてがって、その運転手についていく。

私の担当になった運転手はなんというか。
やり手そうなおじさん。
えーっと。
屋台でタコ焼きや焼きそばを売っていそうな。
いがぐり頭で、真ん丸の目をあっちこっちに向けている、そういう系の、気が抜けないおじさん。
おわかりいただけるだろうか。

黒色のタクシー(料金が高い黒タクシーではないけど、色が黒のタクシー)の車両側面に、暴走族を連想させる日本語の漢字のスティッカーが貼ってあった。
車内も、何となく暴走族を想像させる内装。

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何だか丁寧な口調ではあるが、ひっきりなしにしゃべっている。
もちろんマスクはつけているし、消毒済み車両で、運転席と後部座席の間には透明のシートで遮ってあるけれど、ここまで大きな声でひっきりなしに話されると「飛沫」という言葉が頭の中でこだまする。

延々と続く話の内容を要約すると、こうだ。

この前もKTXに席がなくて困っている母親と娘の客がいた。
どうにか助けて差し上げたくて60万ウォンで釜山まで送って差し上げると申し出たが、その方たちは経済的に60万ウォンを払うほど裕福ではないと断られ、それでは50万ウォンでと申し出たが、それでも丁重に断られた。それで30万ウォンなら釜山までお願いすると言われたけれど、それではこちらは商売にならない。カラで釜山から戻ってこないといけないのだから。
これからクァンミョン駅に行っても海外組の座席数は限られていて、乗れない可能性もある。
そういう困った状況にいるお客さんが続出しているのだ。
乗れなかった場合はまたクァンミョン周辺にはホテルはほぼ、ない。
また仁川に戻ってこなければならない。


そんな話を延々として、尻切れトンボのまま、話は終わった。
私の出方を待っているのだ。
40万ウォンと50万ウォンの間ぐらいで、釜山まで乗って行けと、つまりそういうことだろう。
適当に相槌を打っていると、話の合間にさりげなく「ちなみに今、乗車されている、空港からクァンミョンまでは9万ウォンなのでね。。」

ケータイをいじりながら適当に聞いていた私の耳がぴくっと覚醒。
空港で案内された時から一般乗用車で案内どうのと言っていたので、メーターを使わない「稼ぎ時」なのだろうとうっすら感じていた。

え?
90000ウォン?高すぎ。
じゃ、あれですか?私の後ろにずらずら~ッと並んでたあの人たち、みんな90000ウォン払って乗ってるんですか?違いますよね?さっきカカオタクシーで確認したら64000ウォンだったけど。
空港の人も、6万から7万ぐらいだって言ってましたよ?


一瞬黙り込んだ彼は、案外あっけなく、「じゃ、7万でいきましょう」と。
私、これ以上、交渉が続くようなら「64000ウォン以上は払わない」または「苦情を申告するためのタクシーカード下さい」というシナリオもあったけど。
消毒に手間をかけているだろうし、多分、クァンミョンから仁川まではカラで帰るのだろうから、まぁ、いいか。
はい。7万ね。

クァンミョンについてカードで支払いを済ませようとすると、機械にカードを入れたのに決済されないという。
それならと、他のカードを手渡す。
これもうまくいかないそうだ。

釜山の、人の良さそうなタクシーの運転手に多く当たっているワタシは、自分で言うのもなんだけど、田舎から都会に出てきたおばちゃんそのもの。
ソウルの運転手に疑心暗鬼になりすぎて、「まさか決済されていないふりをして2重決済?」という事も頭をよぎった。ソウルの運転手さん、すみません。偏見ですね。

空港から他の客を乗せてほぼ同時に出発した同僚に電話をかけている。
同僚の車で決済するらしい。

同僚の車が着くと、運転席で何やらしばらくやり取りし、戻ってきたおじさんは言った。
「手違いで10万ウォンを決済したけど、取り消して7万ウォン決済しました」

え?

領収書下さい。


おじさん、小さく舌打ちして車に戻り、7万ウォン分の小さな紙きれをくれた。

10万の取り消しの紙もください。


おじさん、「ほら、このとおり。これが取り消しの証拠。ちゃんと取り消したから心配なく。」

私の前に紙をかざしてくれたけど、老眼の私の目には何と書いてあるのか、読み取れなかった。
それは私には渡してもらえないらしい。

チェックカードだったので、急いで利用明細を確認したら、ちゃんと7万が決済されていた。
KTX乗り場へ急ごう。

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