久しぶりの更新です
父が亡くなり、実家へ帰ってました。
亡くなったのは3週間ほど前。
亡くなる前の数週間、母とはラインのビデオチャットで、何かの時にはすぐ連絡するねと言われていた。
そんなある日の電話で母が言う。
父は亡くなる直前まで自力でトイレに行こうとしていたのだけれど、ついにその体力が持たなくなり、ベッドで汚れたおむつを替えてあげる必要がある。
母の力ではどうしてもおむつを替えるときに腰を持ち上げる力が足りない。
帰ってきて手伝ってくれと。
わかったと、すぐ飛行機の片道チケットを取ったのだけれど、その日の午後にまた電話が入った。
家を訪問してくれるお医者さんが言うには、今晩持ちこたえられないかもしれないと。
チケットの手配をすでにしてはいたけれど、今晩となると間に合わない。
一番早く着く飛行機は翌日の夕方。
それまで頑張ってと伝えてと言い、電話を切った。
そして着いた翌日。
ベッドの上で口を開けて息をしているだけだったけれど、私の呼びかけには何度もうなづいてくれた。
その日の夜。
私は母と一緒に、父の部屋の隣で寝ていたので、息使いがゆっくりと遅くなっていくのを聞いていた。
頭はさえわたり、しばらく父の息遣いに言葉通り耳をそばだてて、暗闇の中で母とじーっと聞いていた。
何だか息遣いが変わった気がして私は起き上がり、父の部屋へ行ってみる。
そしてしばらくして、ゆっくりとした父の息遣いは、止まった。
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