アロンの一日は大忙しだった。
2時半に学校が終わり、3時半から4時半まで学校対抗バレーボールの試合。
4時半から5時半まで、毎週月曜日のサッカーの練習。
そして5時半から6時半までは彼のテニスのレッスン。
よくもスケジュールがこんなにもぴったり合ったもんだ。と私は一人、感心する。
バレーボールの試合は勝ったそうで、ウキウキと高揚したその勢いに乗って、「次はサッカーだぁ!」と送り出した。
テニスはもしかしたら、「疲れた。今日は行きたくない。」と言うかなぁと思い、「さ〜て、次はテニスだぁ!」と様子を伺うと、サッカーでも今日は調子が良かったというアロンは、「よし頑張る。今日は調子いいんだ!(テニスのレッスンの最後にある)練習試合も勝てそうな気がする!」なのだそうだ。
よしよし。
ちょっと太り気味のアロン、たまにはこんなハードな一日もいいだろう。
6時半までびっちりこなしたアロン。
宿題をする時間がなかった。
ここのところ、量も多くなって来ている数学の宿題。
学校で習うアメリカ式の数式の解き方よりも、韓国式のがわかりやすいのだそうだ。
どこがどう違うのかは、私は知らないけど。
アッパに教えてもらった「韓国式の」解き方に「目からうろこ」だったようで、「そうかぁ。そうだったのか。」としきりにうなづいていた。
10時半まで頑張ったけれど、「今日だけトクベツね。」という条件付きでベッドへ行かせた。
この前、単語の綴りの勝ち抜き戦で、クラスで見事優勝した彼は、「ホームワーク・パス」なる…