Sweet Gift

マンゴーの季節。 4月の終わり頃から、マンゴーの木に青々としたマンゴーの実が成るのを見ると、食べなくても幸せな気分になる。 あーもうすぐオレンジ色に変って熟れる頃だなぁ、ってね。 今年は何かとマンゴーを頂いたり、たまたま立ち寄った先でマンゴーを拾って来たりと、思いっきりこの季節を楽しめそうだ。 去年は不思議な事に、マンゴーの季節はいつの間にか過ぎてしまっていた。 一度も食べなかった気がする。 だから二年ぶり、久しぶりに食べるマンゴー、おいしいね! 気のせいか、今年はマンゴーの豊作のような気がする。 ただこのマンゴー、熟れるとボトリボトリと落ちて来たのを拾うのだけれど、高い木から落下する実。 落ちたそばから割れ目が出来る。 それでもすぐ拾って洗えばいいのだけれど、拾わないと虫やねずみに食われる。 そして食われてしまったものをそのまま放置しておくと辺りは甘酸っぱい匂いがキョーレツに漂う。 甘酸っぱいマンゴーのいい香り、というのとはちょっと違う。 サイパンの強い日差しの下で数日、放置されるのだから腐って来てあまりいい匂いではない。 そして小さなショウジョウバエのような虫がわく。 以前にマンゴーの木がある家に住んだ事もあるけれど、その木はあまり良い木じゃなかったようで、甘い実が成った事はなかった。 確か、マンゴーの木は数年に一度、実がたわわに成ると、そのとき聞いた気がする。 マンゴーの木が家の庭に成っている知り合いは、マンゴーを「もぐ」道具を買ったそうだ。 長い棒の先がはさみのようになってい…

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アロンのキモチ

これは、中国の旅行中にアロンがクラスメイトの女の子に買ったもの。 行く先々のお土産屋さんで、「おみやげ16個」とつぶやきながらクラスメイトへのおみやげを選んだアロン。 彼のクラスで今回の中国旅行に参加しているのは彼一人なのだ。 6年生以上がこの旅行の対象者だったのだけれど、5年生のアロンはジェイのおかげでラッキーな事に参加出来たと言うワケ。 それで、クラスメイト16人全員におみやげを買って帰ると張り切っていたのだ。 そしてみんなへのおみやげとは別に、このガラスの瓶を見つけた時にじーっと見入っていたアロン。 彼のクラスメイトGは、馬が大好きで、馬の絵が描いてあるものをたくさん持っているのだと言う。 ノートやTシャツ、ペンやバッグなど・・・。 それでこのボトルを見た時に彼女の事が頭に浮かんだらしい。 旅行中に、誰かの事を思い出すと言うのが何だか素敵に思えて、私はすぐそれを買った。 ショッピングを終えて、バスに戻る。 実はGのママとGのお兄ちゃんは今回の旅行に参加している。 バスに戻った途端、アロンは小さな袋を持って、Gのママのそばへ寄って行った。 「アンティ・ハイディ」(auntie Heidi)。 ハイディおばちゃん。彼はGのママの事を親しみを込めてそう呼ぶ。 これ、Gにお土産で買ったんだけど、帰ったらGに渡してね。 Gのママは喜んでくれて、「でもアロン、帰ってから直接アロンから渡してくれた方がGも喜ぶと思うんだけど。」 するとアロンは言う。「あの、別にGに特別な感情があ…

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美しい人 その2

ある友人が送ってくれたリンク。 彼女は病気が発覚して急遽アメリカへ飛び、ついこの間、手術を受けた。 早期に発覚したので幸いだったのだけれど、このリンクは彼女が手術の日程を待っている時に送ってくれたもの。 メールには、彼女のこんなメッセージ。 生きていると、「why?」「why me?」と思うことがある。 どうして私だけがこんなつらい想いを・・・? でもこの動画に出てくる彼の、「自分のつらい思いや困難は決して人と比べる事は出来ない。」というメッセージに共感し、力を得た。 自分のつらい思いを、人のそれと比較する事は出来ない。 全ては自分との戦いである。 と、だいたいそんな事が書いてあったように思う。 正直に言うと、私はタイトルを見て、すぐそのリンクを開こうとは思わなかった。 実際、メールを受け取ってから約一週間、リンクを開けることはなかった。 生まれつき、四肢がない障害を持った男性の話。 手足がない不便さを生まれつき背負っている人でもこんなに強く生き抜いている。 それに比べれば、手術で治る病気など、たいしたことではない。 要するにそういうことでしょ。 自分より大変な思いをしている人、つまり自分より弱い人を見て安心するのだ。 人と比較できないなどと言いながら、これは比較以外の何物でもない。 浅はかでいやらしい思考回路ではないか。 どうしてもそういう思いに行き着く。 彼女はまぎれもなく闘病中だという事は承知しているけれど、それでも尚、そういう思いに行き着いて、何だか一人、いやぁな気持ちになる…

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旅行のあとの出来事(1)

旅行から帰った翌日は月曜日。 春休みが明けて、学校へ登校する第一日目。 旅行に参加したクラスは、充分な休みを取ってから登校すると言う事で、特別に火曜日からの登校となった。 私はそんなのんきな事も言っていられない。 早速月曜日から出社する。 遊んだあとはトーゼン、稼がないとね。 ボーッとした頭で仕事を終えて帰宅すると、ジェイの担任の先生が、私に話があると言って家に訪ねて来たと言う。 彼女は同じアパートに住んでいるのだ。 何だろう、話って。 明日から学校が始まると言うのにわざわざ今日、家に訪ねて来てまで話したかった事。 一緒に中国へ行ったのだからまさかお土産をくれる訳ではないだろうし。 彼女も旅行中、写真をたくさん撮っていたから、もしかしたら写真のダウンロードなんかの事を聞きたかったのだろうか。 なんとなーく気になって、夕食時に、ちょっと外へ出て彼女の家をノックしてみたけれど、留守だった。 そして結局、翌日、学校で顔を合わせた。 昨日何か、私に話があったって〜?とのんきに聞いた私に、微笑んではいるけれど何だかこわばったものを感じる彼女の表情。 ・・・。 げっ。 何だろう。 旅行中に何か私、失礼な事言ったかな。 それともジェイが何かしたんだろうか。 それにしては、昨日ジェイに「何の用だろうねぇ。」と聞いたら「知らない〜。何だろうねぇ。」なんて答えていた。 いつだったら時間がある?と聞く彼女に、えーっと今から子供達のサッカーに送ったら会社に戻…

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