スケベニンゲンとトシコさん。
スケベニンゲン。
この言葉を聞いてピーンと来る?
ヘンタイのことじゃないです。
実はこれはパスタの店の名前。
ほぼ20年前になるけれど、私が勤めていた会社が銀座にあり、ランチはよく三越や松屋の裏手辺りにあるそれはそれはおいしいトンカツ屋や天ぷら屋さんの「ランチ定食」を食べに出かけていた。
それらは皆、銀座の老舗と言われる高級な食堂だったはずなのだけれど、ランチ時間は定食があって、界隈のサラリーマンやOLが行列を作っていた。
ランチ時間になると財布を片手に先輩たちに連れられていそいそと出かけていったものだった。
何しろ出るのが5分遅れただけで、すぐ席につけるか、行列の最後尾について席が空くのを待つかの差が出る。
今の私はかなりやりたいようにやっているけれど、当時のランチ時間はきっかり1時間。
私は中でも一番若い社員だったということもあって、ランチから戻るのが1時間を過ぎると「一大事」だったのだ。
それでこのスケベニンゲンというのは、よく行ったOLご用達の店の中の一つ。
この変わった名前は、どこかの国の、ナントカという意味がある、と聞いた事があるような気がするけれど、忘れた。
ここの、細いパスタを中に詰めたオムレツ風の料理。
それがおいしくて、つい最近、何かの拍子にそれを思い出してから、それが頭の中にグルグルと回っている。
他にも、あさりのおいしい味噌汁がついてくるトンカツ屋さんや、揚げたての天丼とたれが絶品の天ぷら屋、サンドウィッチがおいしいんだけど、いつもタバコの煙がもくもくで臭かったカフ…