リー兄弟。
我が家の二人の息子が初めて、テニスのダブルスにパートナーとして出場した。
今までは、お互い各自、パートナーを探して出場していたのだけれど、今年は同じ年齢のグループに入れる年。
アロンはつい先日、10歳になったばかり。
二人とも10歳-12歳のグループに入るというワケ。
大体同じような実力の子供同士、自然とパートナーは決まるのだけれど、ジェイはどういうわけか、「今年はアロンとパートナーになる。」と宣言した。
予想さえしていなかった展開だったので、家族皆「え?」。
アロンでさえ、「へ?何でジェイが僕とパートナー?!」という感じだったのだ。
ジェイには友達が何人も電話をかけてきて、パートナーになろうよと誘ってくれたのだけれど「僕は今年はアロンとパートナーになる事に決めたから。」ときっぱり断った。
12歳になろうとしている彼が頭の中で何を考えているのは計り知れないけれど、パガンでよほどアロンのことが恋しかったのだろうか。
きっぱりとした言い方に、「誰にも言わなかったけれどそれは以前から決めていた事。」というような雰囲気があって、母親として彼の心のうちを想像してみると、パガンのテントの中で心に決めたんじゃないかと思うのだ。
「今度のテニスの試合では、どんなに上手な子ともパートナーを組まずに、アロンと組もう。」と。
そんなふうにして、兄弟でのダブルス出場となった訳だけれど、実際試合を観ていると。
それは「兄弟愛」どころか、アロンはジェイに怒られっぱなしの、私にはアロンが不憫で見ていられないほどの試合…