サッカー。アロンの場合。

サッカーのシーズン。 アロンの初戦は残念ながら負けてしまった。 10歳以下、つまりアロンが所属する年齢のグループには、去年ジェイがグァムに行ったように、10歳以下の「ナショナルチーム」なるものが編成される。 選ばれた選手が選抜テストを兼ねた練習を重ねて、最終的にその中から選抜された子供だけがグァム行きの権利を手に入れるのだ。 練習の果てに落ちた子が可哀想という声もあるようだけれど、それはスポーツの世界を厳しさを知るためにもいいんじゃないかと、私は思う。 ところで、アロンはこの選抜の連絡さえももらえない、「平凡な選手」なのだけれど、どうやら本人は「誰よりも上手いのに認めてもらえない」という悔しさを心底噛みしめているようなのである。笑 初日のゲームも、ハングル学校が終わってから駆けつけたので30分ぐらい遅れてしまった。 ゲームは、2-0で負けたのだけれど、アロンは自分が遅れたから負けたのだと信じて疑わない。 来週は、どんな事があっても遅れないようにゲームに参加すると言う。 自分が参加すれば当然、勝てるものだと信じて疑わない。 ゲームを観戦したリーさんとも話したのだけれど、ちょっと太り気味のアロンはサッカーには向いていそうにもないのだ。 本人はそんな事は思ってもいないけれど。笑 ま、これもジェイと同様、本人が楽しんでいるから万事OKなのである。笑

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ジェイの実力?

サッカーのシーズンが始まったばかりで、今日は今シーズン最初の、チーム対抗のゲームの日。 アロンは12時半から、ジェイは4時からで、グラウンドを行ったり来たりしているうちに半日がつぶれる。 ゲーム初日なのでリーさんも一緒にゲーム観戦へ出かけた。 ジェイのゲーム。 ハーフタイムが終わり、リーさんとアロンが座っている椅子のそばへ寄っていくと、向こうからコーチと思われる男性がつかつかと歩いてきた。 「あれ、あなたの息子さんですか?」と指差す先には大勢の子供たちが。 え?ジェイが何かやらかしたか・・・。 「私はジェイの母親です。」と言うと、「彼は以前に、コーチについてサッカーを習ったことがありますか?」と聞く。 「えーっと、ないですけど。前、10歳以下のチームでグァムに遠征には行ったことはあるけれど。」 「ほんとに?ホントにコーチについてサッカーを習ったことはないんですね?」と確認され、何が何だかわからなかった私は、「ええ、ないです。で、どうしてそんな事を・・・?」と聞くと、彼の話はこうだった。 彼はサイパンのナショナルチームのコーチをしている方で、12歳以下のチームのゲームも滞りなく進んでいるのを確認して帰ろうとしていたところだった。 ところが、ジェイのプレイを見て目が釘付けになり、帰るに帰れなくなった。 来年、14歳以下の子供たちでサッカーチームを編成し、北京へ遠征を考えているのだけれど、是非、ジェイをメンバーに入れたいと言う。 うっひょ~♪ 確かにその試合で2点のうちの1点を入れた…

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充電

Mの誕生日パーティーに呼ばれたジェイ。 ジェイより2つ年上の彼女は、私がとっても気に入っている女の子。 いつも明るく、二人の弟にもとても優しく、そしてここが私の一番好きなところ。「Girly」じゃないのだ。 女の子っぽいのがイヤだと言うわけじゃないんだけど、男の子みたいにいつも活発な彼女が私は大好き。 極端な話しだけれど、もし私に娘がいたらこういう娘がいたらいいなぁ、と思うほど、私は彼女が個人的に気に入っている。 学校では、6年生から8年生までが同じ教室で勉強しているので、ジェイとは2学年違うけれど「クラスメート」に変わりはない。 誕生日パーティも彼女にふさわしく、オリンピック・パーティと名づけてパウパウビーチでスポーツ三昧のパーティを企画したと言う。 ジェイと並んだ写真は笑っちゃうほど体の大きさが歴然。 バースデイガール~、写真撮ろう。というと、はいはい♪とばかりにチビのジェイの肩に手を回す14歳の彼女が、私は大好きなのだ。 そしてこれは、その翌週の週末にうちに遊びに来たボーイズ。 ティーンエイジャーの一歩手前の、何だか危ういボーイズたち。笑 意識的にそうしている訳じゃないのだろうけれど、テニスやサッカーの話しはゲラゲラと笑いながら大声でリビングルームで身振りを交えながら話すのだけれど、ガールズの話になるといそいそと電話の子機を片手に部屋に引っ込み、ひそひそと話している。 まだまだ可愛いものだけれど、私の心境は複雑ではないと言えばウソになる。笑 そして次は、また別のある…

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久しぶりの再会

10年以上の付き合いになるKが数日、サイパンに滞在している。 韓国人である彼は小学生の頃、両親と共にサイパンに移住し、サイパンの小中学校を卒業した後、アメリカで高校、大学に進み、そしてまたサイパンに舞い戻って韓国人で唯一、サイパン政府の移民局に勤めていたのだ。 それが数年前、韓国人女性との結婚を機に韓国へ帰り、今では英語学院の院長。 生活も安定しているらしい。 今回は、アメリカから合流している、彼のお兄さんも一緒。 彼ら兄弟と私たち家族とは、何かと縁があって、Kの事は、年下のいとこのような感じがする。 三つ上の、彼のお兄さんは私と同い年で、去年、シアトルに行ったときには、彼の住むカークランドにも足を伸ばし、まるでインテリア雑誌からそのまま出てきたモデルハウスのような家にもお邪魔してきた。 数年前、韓国へ「逆移住」したKは、今では英語学院の院長。 35歳にして、「国産車の中では一番いい車に乗っている」「ワイフが欲しいという物は何でも買ってあげている。」そうだ。 まさか人にはこんないやらしいとも言える自慢の仕方はしないだろうけれど、私には子供のような顔で得意げに自慢する。 私も我が事のように嬉しい。 彼がいい車に乗っているのも嬉しいし、院長としてえばっているのも嬉しいし、サイパンは狭くて3日もいれば息苦しくてもう韓国に帰りたくなるよ、なーんていうセリフにも、「あんた、無理して韓国人ぶろうとしてるんじゃないのぉ?韓国語もまともに書けないくせに。」なんて言いながらも、ホントは嬉しい。そうかそうか。韓国…

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神様の手

半年前、韓国人の大学生が「Forbidden Island(禁断の島)」という場所に遊びに出かけ、そのうちの三人が波にさらわれて亡くなるという悲しい事故があった。 そのちょうど1週間前に、事故のあった同じ場所に子供を含めた友人20人ほどでピクニックに行って来たばかりだった私は、事故の一報を聞いて背筋が凍った。 確かにそこは、神秘的な隠れ家のような洞窟を抜けてチャポンと水に飛び込めば人間の力では到底立ち向かえない外洋が広がっている。 自然が作り上げた神秘的で美しい光景と、一見穏やかで平和に見えた青い海も、ニュースを聞いてから思い起こしてみると、あの静けさと美しさが恐ろしいものを秘めた不気味な光景に思えてきた。 楽しいピクニックに出かけたはずの大学生たちが三人も亡くなった事故で、サイパンの韓国人社会も深い悲しみに包まれた。 あの事故は本当に悲しい事故だったねぇ。と知り合いと昨日、話した。 あれから半年。 事故があった当日。 その日には、友人たちと一緒に出かけるはずだった二人の大学生の女の子がいたらしい。 当日の朝、これといった理由もなく、「何だかかったるいから行くのはやめる。」といって急遽ピクニックをキャンセルした二人。 そしてまた、ある女の子。 彼女は友人たちがピクニックを計画していることさえも知らされていなかった。 前日の夜に、一人の男友達に偶然ばったり会い、翌日のピクニックに誘われたのだと言う。 誘われるままに翌日のピクニックに参加し、そして彼女は事故に巻き込まれ、亡くなった。 言葉も失…

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10年後のオトナ

考えてみれば、私には以前から「夢」っつーもんがなかった。 小さい時に、「大きくなったら何になりたい?」と聞かれて私は何と答えていたのだろうか。 思い出せない。 両親はその昔、2人とも「学校の先生」だった。 両親以外にも、親戚の中に「学校の先生」がたくさんいたので私もついでに「学校の先生」を目指すのも自然な流れなのかも知れないけれど、私は「学校の先生」になりたいと思った事は思い出す限り、一度もなかった。 じゃ、何になりたいと思っていたのだろう。 思い出せない。 小さい頃だけじゃなく、物心がついてからも今まで私は自分の力で成し遂げる目標とか、夢というものを考えた事がない。 目の前に差し迫った事を片付けて行く。成り行き人生、なのかも知れない。 良く言えば、いつも精一杯、その瞬間を生きる。 悪く言えば、今が楽しけりゃそれでよしケセラセラのいい加減な人生。 認めたくはないけれど結局のところ、いい加減に生きて来たのかなぁ。 それでも、力を合わせて一緒に歩いて行けるパートナーも側にいるし、2人の子供たちも今のところ、健康に真っすぐ、すくすくと育っている。回りには何かと支えてくれる楽しい友人にも恵まれている。 もともと将来の設計を立てるのが得意じゃない私なのに、今は仕事に子供たちの世話に、毎日が目まぐるしくて益々未来の事をじっくり考える余裕がない。(自分に言い訳。笑) が。ココ数日、そーゆー事をふと考えるようになったんだよね。 なぜか急に。 40歳を目前にして、このままいい加減に年を重ねて行くのはイ…

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