克服すること。

とうとう、学校が始まった。 子供たちは9時にベッドに行き、6時過ぎに起きる。 私は9時から静かな時間をたっぷり過ごせるし、寝不足をちょっと我慢すれば本を読みふける事も出来るし、韓国ドラマもどんどん見ることが出来る。 が、今日は学校の初日で、私にも「宿題」があるのだ。 新学期恒例の、父兄への宿題。 今年度1年を通じて、子供に上達を望むことは何ですか? あなたのお子さんは何が得意だと思いますか? 何が苦手だと思いますか? 今年度に、克服したい点はどんな事ですか? どんな事を教師に求めますか? などなど、息子の事はわかっているつもりでも、イザ、こんなふうに言われるとねぇ。 克服したいところなんて、ないと思う。 「今のまま、健康に育ってくれればいいです。」と心底思う。 が、それじゃ誠意がなさそうに思われるかなぁとか、もしかしたら傲慢に思われるかもなぁなどと、小心者の私が顔を出し、「整理整頓がうまくなればいいと思う。」ぐらい書いておく。 というのも、去年の学期末の面談をふと思い出したからだ。 アロンの担任の先生との面談では、「アロンはすべてにおいて、問題なし。あえて言うとすれば、整理整頓が苦手、って感じですかね。」と言われ、「そうですかー。」と面談を終えた。 次はジェイの先生との面談。 おかしいことに、アロンの先生と全く同じ事を言われたのだ。 「クラスの人気者。勉強も問題なし。明るく、積極的。来学期の目標として、あえていうなら、(彼専用の)ロッカーの中が散らかっている。整理整頓に気をつける…

続きを読む

消した・・・?

4時に退社。 と同時に、今度はうちのスタッフへの給料を渡しに車を走らせる。 会社員としての私は4時で終わり。 今度はリーさんの会社でやっているショップの管理者としての私に頭を切り替える。 会社では、大きな声では言えないけれど、隙を見てコーヒーを飲みながらさぼってたりするんだけど、ショップのスタッフには「売り上げが上がるように、頑張ってね。」なーんてエバッたりするのだ。 会社員である時の自分の事は棚に上げて。笑 そして、今日。 給料の清算も終わり、夕食の下準備をして、ヨガに行かなければ。 ささーっと買い物を済ませ、夕食の準備にとりかかる。 今日はカレーライスにサラダにトッポッキ。 へんてこな組み合わせだけど、まぁ、いい。 すぐ食べられる状態にしておいて、ヨガ用に服を着替え、化粧を落とす。 友人から夕食の誘いの電話が入る。 ケータイをあごと肩の間にはさみ、「今日はだめー。大事なヨガの日だから~。」などと話しながら家を出る。 そのまま運転し、友達との通話が終わる頃にヨガスタジオに着いた。 よーし。ギリギリセーフ。 何だか物悲しいような、海の底のような音楽が流れて、お香の香りが漂うスタジオ。 ここからはバタバタとした一日の全ての事を忘れて、頭を「靜」または「無」の状態に。 仕事も忘れ、人も忘れ、家族も忘れ。 目を閉じる。 深呼吸。 やっと今日一日も終わろうとしている。 ここからは何も考えなくてもいい。 ・・・・はっ。 …

続きを読む

夏休み最後の日。

ジェイを迎えにテニスコートに着くとそこにはもう、見慣れたいつもの、同じ時間にレッスンが終わる子供たちを待つ、ママたちが「ようこそ~。」と迎えてくれる。 また、このテニスの日々が始まったわね。とお互い、同志のような心境。 家からこのPICまでを計ってみると、のんびり車を運転して20分かかる。 この程度の距離は、他の国だったら「目と鼻の先」まではいかないとしても、「車ですぐ。」の範囲なのだろうけれど、サイパンで車で20分の距離と言うのは、それも毎日往復するとなると、これはかなりの負担になる。おまけに午後の気だるい夕陽を受けながらのんびりと運転していると、眠たくてしょうがないのだ。笑 テニスに夢中のジェイはしょうがないとしても、アロンを説得してテニスを辞めさせようと試みたけれど、「ヤダ。」と拒絶された。 おまけに夏休みが明けた早々、コーチから「おめでとう。2nd(セカンド)クラスから3rd(サード)クラスへ上がるよ。」と「昇進」を言い渡され、アロンはますますやる気になってしまったのだ。笑 アロンが上がったばかりの3rdクラスから4thクラスへ上がれば、やっとジェイと同じ日にレッスンがあり、週に3回だけ往復すればいい計算になる。 長い道のりだけど、あと数ヶ月は毎日、午後のドライブを強いられることになりそうだ。 今日は帰宅してから、子供たちとネイビーヒルの上り坂を歩いて登ろうという計画を立てた。 夕食の下準備はしてあったし、ヨガもなくて何となくつまらなかったので。 ネイビーヒルの中腹には、これま…

続きを読む

記憶の証し

日本で3週間過ごして帰ってきてから、私が最初にとりかかった作業。 それは膨大な量の写真を整理すること。 今年は、日本行きに合わせて新しいカメラを手に入れた事もあって、とにかく撮りまくったのだ。 簡単に撮れて、簡単に消せるという気軽さがあるからどんどん撮りはするものの、なかなか「これ!」という写真はない。 それでも、写真というのは年月を重ねれば重ねるほど、その価値が出てくるものだよね。 ブレていようが、写真に顔の半分しか写っていないとしても。 バタバタと日々を過ごしている時には気づかないけれど、数年後、写真を見る事によって、どんどんと記憶の片隅に追いやられる素敵な場面がよみがえる。脳みそのはじーっこにあった、消えかかっている一部分にいきなりスポットライトが当てられてズームでビューンと大きくなる感じ。 そして一枚の写真で、その前後にあった出来事がどんどんと芋づるのように掘り返される。 私はどちらかと言えば物にあまり執着がない方だと思う。 けれど、写真だけは別。 PCに、膨大な量の写真が入ったままにはなっているけれど、去年から、夏休みに撮った日本での写真は、ここで注文している。 Kちゃんに教えてもらったのだ。 ここで注文する夏休みのアルバムは、今年で二冊目。 私の手元にはないけれど、それ以外にもミニアルバムを友人にプレゼントしたりして、写真を選んだり編集する作業も楽しい。 送られてくるアルバムはこんな感じ。 ジェイが生まれたときの写真も、今こうして見ると、恐ろしくなるほどにあ…

続きを読む

迷子がやってきた。

教会の後、友人と映画を観て帰宅してみると、何やらうちの犬二匹が騒々しい。 うちの犬-モアナとラッテは、私やリーさんの車の音を聞いただけですごい勢いで吼える。 おかえり、という嬉しさを彼女らなりに表現しているのだ。 車を降りて近づいていくと尻尾をビュンビュン振って迎えてくれる。 ただ、出先から帰るたびに二匹が吼えるのでうるさいったらない。 そして今日は吼え方が尋常じゃなかったので何事かと思ったら、こんな闖入者が。

続きを読む

幸せな1時間

土曜日。 長い夏休みが終わり、テニスのコーチもバケーションから帰って来た。 心待ちにしていたテニスのレッスンが始まり、ジェイも嬉しそう。 土曜日の9時から10時。 ジェイのレッスンの時間。 私はアロンと二人で、それぞれの読みかけの本を手に、テニスコートがあるホテル-PICの非常階段を上がる。 向かう先は、フロントロビーの横の、奥まった一角。 プールと部屋を行ったり来たりする宿泊客には忘れ去られている「死角」なのだ。 プールとフロントの間で、風がよく通り気持ちいい。 静かで、アロンと1時間の読書の時間を持つには最高のロケーションなのだ。 アロンと二人で、静かに本を読みながら過ごす1時間。 ほんの数年前でさえ、考えられなかったこと。 ちなみに、読みふけった本は・・・。 アロンはもちろん夢中になっている「ハリーポッター」。 私は重松清の「小学5年生」。 先月、日本で、父は電動車椅子、母は徒歩で散歩で出かけた先で書店に寄り、ジェイと同じ小学5年生というタイトルを見て母が買ってきたのだ。 母もまだ読み終わっていないのに、私に持たせてくれた。 小学5年生の子供が見た、世の中と大人が描かれていて、ちょっと切ない短編集。 自分の子供の頃を思い出してみたり、ジェイは実はこんな事を思っているのかなぁ、なんて考えてみたり。 静かな1時間はあっという間に過ぎる。 楽しく、幸せな時間だった。

続きを読む