リーさんの風邪
先週の話。
マニャガハキャンプの1日前に、リーさんは韓国の出張から帰って来た。
何よりも子供たちとのキャンプを楽しみにしていたのし、キャンプファイヤでギター担当だったリーさんは、キャンプ前に戻って来れるように日程を調整してあった。
そこまでは良かったのだけれど、戻って来た途端、風邪をこじらせて寝込んでしまった。
最近、リーさんは出張帰りに体調を崩す事が多い。
前はそんな事はあまりなかったのに。年かなぁ。
隣りのジョーは、「戻って来た途端、妻の顔を見て体調が悪くなるとか・・・?」とゲラゲラ笑う。
リーさんは薬を飲んで布団をかぶってベッドで寝る、という一日を過ごしたのだけれどよくならない。
夜の7時。
「全然、だめだぁ。」という事で部屋から出て来たリーさん。
げっそりとやせこけ、ひげが伸びて顔色はトーゼンの事ながら最悪。
こうなったらオクノテを使うしかない。
オクノテとは・・・。
ヤバい薬。じゃなくて。
いや、ヤバいと言えばもしかしたらヤバいのかも知れないけれど。
そう、中国人が経営する医院。
一般の病院では、熱が出てゾクゾクと悪寒がして、体の節々が痛む、といった風邪の症状では薬は処方してくれない。
水分を充分取ってストアで解熱鎮痛剤を買って飲みなさい、と言われるのが関の山。
そこで中国人の医院。
中国人と行っても朝鮮族といわれる、韓国系の中国人なので、韓国語も通じる。
そこで出してくれる薬は、アメリカの法律からしたらどうなのか、安全性はどうなのかなど、気になる事は山ほどあるけれど、この際…